【2021年3月新作】さくらももこさんのエッセイ文庫本の感想

2021-03-30読書ノート

さくらももこ, エッセイ, 癒し, イラスト, 文庫本

さくらももこさんのエッセイを読むのは初めての私ですが、『世界あっちこっちめぐり』を読んでみた感想を簡単に紹介していきます。

最近あまり本を読んでなかった私でも読みやすかったです♪

この記事を書いた人
きょうか

大学生の時から4年間お付き合いしている彼と2DKで2人暮らし。観葉植物まみれのお部屋に住むのが夢。童顔なりにオトナっぽい雰囲気になろうと奮闘中。

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内容:旅行紀

さくらももこさんが1996年5月から半年の間、世界を旅行した記録のエッセイです。

・スペイン&イタリア
・バリ島
・アメリカ西海岸
・パリ&オランダ
・ハワイ

の5編と、番外編の6編で構成されています。

「清潔で適温で治安のよいところ」というさくらももこさんのこだわりの地が選出されているため、読者側としても安心して読めます(笑)

『ももこの世界あっちこっちめぐり』の魅力

旅の中で出会う人がみんな親切

「清潔で適温で治安のよいところ」を旅行しているからなのか、さくらももこさんがそのような人をピックアップしてお話ししているからかはわかりませんが、旅の中に登場する人物がみんな優しいんですよ!
国ごとに変わるガイドさん、運転手さん、画家さん、お土産屋さん…。
この人たちの言動を見ているだけでなんだか穏やかになります。

ももこさんの旦那さんだけは、「ケッ、気に入らない」という扱い方をされてしまっているところもありますが(笑)、このエッセイの中ではそれもまた一興でした。

さくらももこさんの素直さ

「ちびまる子ちゃん」や「コジコジ」など、さくらももこさんの作品にはなじみがありました。
しかし私はももこさん自身に興味を抱いてこなかったので、こんなに素直な方なんだ~とエッセイを読んで気づきました。

そしてさくらももこさん、旅中で気に入ったものはたくさん買ってしまう性分のようで、ボタン、絵画、時計、シャンデリアなど、読んでいて気持ちよくなるぐらいいろんなものを購入されてました(笑)

non-noプレゼント企画のためかもしれませんが…

「ふふっ」と笑えるポイントあり

  • ももこさんの旦那さんの腹痛の話
  • 父ヒロシの観光汚名所での反応
  • ももこさんの心中のひとりごと

などなど、つい読んでいて口角が上がってしまうようなポイントがあります(笑)
大爆笑、ではなく「ふふっ」と笑えるのがこの本の魅力的なところだと思っています。

優しい言葉づかい

『世界あっちこっちめぐり』の中で、さくらももこさんは会話のように易しい言葉を使い、専門用語には解説をつけています。
それに棘のある言葉がないので、このエッセイは優しく柔和な雰囲気に仕上がっており、終始おだやかに読める作品です。

まとめ

さくらももこさんの『世界あっちこっちめぐり』の紹介をしてみました。

この本をおすすめしたい人

海外旅行気分を味わいたい人
のんびりした休日の午後を楽しみたい人
前向きな気持ちになりたい人

私はさくらももこさんのエッセイを読むのは初めてだったのですが、ももこさんのエッセイの世界観がとっても気に入りました。
前からアニメ版の「コジコジ」とかもかなり好きだったので、もっとはやくももこさんのエッセイを読んでみればよかったなぁ~とも思いました。

おまけ:この本を読んだきっかけ

この記事を執筆している2021年3月29日現在、私は大学生活最後の残り少ない春休みを謳歌しようとしています。

先日、同じサークルのメンバー数人で近所にお花見に行ったときのこと。
気のおけない友人だと思っていた同級生からの心ない一言で、私は大変傷ついていました。

そしてそのお花見の帰り、メンバーと離れた私は傷ついた心を癒すため駅に隣接している本屋さんに立ち寄りました。
昔から、落ち込んだときには本に励ましてもらうと決めています。

数年前の私なら、こんなときカフカの『変身』やゲーテの『若きウェルテルの悩み』なんかを読んでいたんだろうな。

…なんてことを考えながら本棚を眺めていたとき、目に留まったのが『ももこの世界あっちこっちめぐり』でした。

普段の私なら、気になった本を数ページ読んでから買うか決めるのですが、この本は表紙を見てすぐに買うことを決めました。
さくらももこさんの優しげなイラストを見て、すでに励まされるような気持ちになっていたからです。

悲しいときにこの本を手に取る人は少数派かもしれません。
しかし、もしあなたも心の中に「もや」がかかっているような、そんな気持ちだったら、さくらももこさんのエッセイを読んでみることをおすすめします。

「ちょっと散歩でも行ってこようかしら」なんて思えるぐらい、晴れやかな気持ちにしてくれる良書ですから。

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